今回は、私のクラスの生徒さんによく見られる「中級者さんの残念な間違いベスト3」を、チェックポイント①②③としてご紹介します。
中級者さんになったばかりの方はもちろん、ベテラン中級者さんも是非、ご自分でチェックなさってみてください。
STEP.1
チェックポイント①【親指はリラックス出来ていますか?】
弾いている時、親指に力が入っていませんか?
左右の親指が「くの字」「逆くの字(左手の場合)」の形っぽくなっていたら、親指に力が入ってしまっている証拠です。
私のクラスでも、何故か親指に力が入ってしまう生徒は多いのですが、
実は「親指に力が入っている=動きが悪い」ということなので、注意しなくてはいけません。
そして親指がリラックスしていないと、「他の指たち」も「掌」も固まって「フリーズしている」ような状態になっています。
なので「親指がリラックス出来ているか」、練習中に自分でチェックしてみてくださいね。
STEP.2
チェックポイント②【指の角度をチェックしてみましょう!】
ピアノを弾いている時、親指を除いた4本の指のアーチはどうでしょう?
同じ角度に揃っていますか?
ピアノを弾く時の指の形は、緩やかなアーチ状が良いとよく言われていますね。
でも私のクラスでは、何故か一本だけが「ピンっと伸びてしまっている」生徒さんが結構いるんです。(中には二本伸びている人もいます。)
私が注意すると「あ!」と言ってすぐに直すのですが、気をつけていないと、癖でまたピンって伸びちゃうんです。(笑)
私が再度注意→生徒がまた「あ!」。
このリピート、実に多いです。(笑)
何故、指の角度を揃えないと良くないかと説明しますと、「指の角度がバラバラだと音色もバラバラになってしまうから」です。
ですので皆さんも、練習しながら是非、指のアーチ、角度をチェックしてみてくださいね。
STEP.3
チェックポイント③ 【ペダルを踏む靴音、うるさくないですか?】
中級者さんは、もうペダルを使うことが普通になるレベルですね。
そこで是非チェックして頂きたいのは「ペダルを静かに踏めているか」です。
音楽がボリュームアップしてきたり緊張感が高まると、「ガンガン、バタバタ」とペダルを踏む音もボリュームアップしてしまう生徒さんって、実は私のクラスにも結構いるんですよ。
ペダルを踏み替える時に靴底をペダルから離してしまうと、踏み替えるたびに凄い靴音がします。
そして靴底をペダルから離した時の高さが高ければ高いほど、大きな音になります。
更に「ペダルが遅れないように!」と思うあまり【踏み込む勢い】も増しますから、それも靴騒音の原因になります。
靴底の素材によっては、せっかくの演奏を邪魔してしまうほどの(「靴パーカッション」と私は生徒に言っています。)大きな音になりますから、靴底の素材も是非、チェックなさると良いと思います。