「自分たちのバンドでオリジナルの楽曲を作りたいけど、ベースラインはどうやって作るの?」「コード譜を渡されて、即興でルート音しか弾けなかった」など。通常、和音を弾くことのないベースがコード譜を渡されたら、まず何を考えるべきか?ベースでコード譜を弾くなら、まずはコードの構成音を覚えましょう。
ベース中級者向け!ベースラインの考え方
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STEP.1
この記事で主に使用するキーはC。キーがCなので、スケールはCメジャーです。一部、Cメジャーの平行調である、Amキーも使用しています。
STEP.2
まず、ベースの指板上にあるCメジャースケールの配置です。12フレット以降は繰り返しになるので、省略しています。「Cは中指、Dは小指、Eは人差し指、Fは中指...」のように、Cメジャースケールだけではなく、GメジャーでもB♭メジャーでも指の形は変わりません。音の配置と指の形は、初心者の内にマスターしておきましょう。即興でコード譜を弾くコツは「1は中指、2は小指、3は人差し指、4は中指...」と、度数で覚えてしまうことです。
STEP.3
ベースラインは、ドラムのリズムに合わせて作るのが基本です。まずは、安定感は抜群のルート弾きを、ハイハットのリズムに合わせたベースラインです。ロックなどで頻繁に使われる、8ビートのリズムですね。ルート弾きでは単調になりすぎるので、次のコードに滑らかに繋がるように、経過音を加えてみました。1小節目のCから、2小節目のAm7に繋げるシの音は、Cメジャーコードの構成音ではありません。ですが、Cメジャースケール内の音であり、Cメジャーコードにシの音をプラスしてもCM7になるので、何の問題もありません。
STEP.4
バスドラムのリズムに合わせたパターンと、バスドラムとスネアのリズムに合わせたパターンをご用意しました。メロディーだけでなく、リズムのレパートリーを増やすことも重要です。
STEP.5
先ほどのリズムパターン2つに、ルート音と5度の音を加えてみました。5度の音は、3度と7度に比べてコードの安定感があります。ベースラインをイジりたいけど、あまり冒険はしたくないときには、5度の音を加えてみましょう。
STEP.6
ルート音と5度に7度を加えて、リズムも細かくしてみました。リズムパターンをひとつだけ作って、その指の形のままコードを変えるだけでも、立派なベースラインになります。
STEP.7
最後はCメジャーキーではなくAマイナーキーです。今までは1、3、5、7度を使用してきましたが、今回はコードの構成音だけではなく、2度と4度の音も加えてみました。1度と3度を繋ぐために2度を入れたり、3度と5度を繋ぐために4度を入れています。
STEP.8
コードの構成音を覚えるだけで、即興でもセッションに参加できたり、その場でバンドのオリジナル曲に手を加えたりもできるようになります。ベースの世界が一気に広がるので、ぜひスケールやコードの勉強をしてみてください。